時々夏休みとかのジャリ狙いで公開される類のネイチャーモノの映画。
DVDで観た。
「 『ディープ・ブルー』や『アース』を製作した英国BBCが、総製作費35億円、撮影日数3000日、18カ国、24カ所と全大陸でロケを敢行するなど、壮大なスケールで作り上げたネイチャードキュメンタリー映画が、この『ライフ -いのちをつなぐ物語-』だ。」
が宣伝文句。
向学的にも精神衛生上にも良いのは重々承知ながら個人的にはこういうジャンルのやつは苦手だ。
かつて「知られざる世界」ってテレビドキュメンタリーがあったがあれくらいの30分程度ならまだしも1時間以上も延々とこの手のお堅い内容を見ていると退屈してくるからだ。
動物達の子孫を繋ぐことがテーマのこの「ライフ」日本語ナレーションは松本幸四郎と松たか子の親子共演のようだ。
今回もさぞかし退屈な思いをするのかと不安に思っていたのだが前半はズバリ的中してヤレヤレと思い始めた矢先の後半、ハンティングをテーマにしてからはかなり盛り返してくる。
チーターやコモドオオトカゲ、小石ガエルとタランチュラやバシリスクなどハンターも個性的でしかもなかなか笑える(笑)
魚のように海中を泳ぐ鳥や逆に鳥のように空飛ぶ魚たち。
1時間半程度の尺があり確かに退屈はしないで見終えることはなできたし良いのはわかっているのだがネイチャードキュメンタリー映画によくある「映像の羅列による脈絡の無さ」がどうしても気になってしまう。
要するに映画に仕立てるためにひとつひとつのエピソードにはストーリー性があるのだが全体としてみるとエピソードごとテーマがバラバラでまとまり感がなくなってしまう。
なんだかヘヴィーメタルとジャズ、演歌やクラシックが1枚に録音されたCDを聴いたようなそんな感じが否めない。
どうして自分がネイチャードキュメンタリーがこんなに苦手なのかがよく理解できただけでもこの映画を鑑賞した意義は大いにあったのかも知れないな。
やはりネイチャーモノは日曜日の夜あたりに30分枠のテレビ番組として観るに限るかな?(笑)