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国道184号線を北上し新尾道駅を少し超えた当たりにある大衆中華一番
国道沿いにあるのではなくほんの少しだけ奥に入っているので通りすがりにパッと目に入ってくるような立地ではない。
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だけど場所がわかれば信号で安全に出入りしやすい大きな駐車場が店の前にあるのでアクセスは簡単だ。
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店内は正面奥に厨房があってその直ぐ手前がカウンター、その後にテーブル席があって奥には小上がりまであるという外から見る印象と違ってけっこう広い。
女将一人で全てを切り盛りされているので至れり尽くせりという感じではない。
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だけどほとんどの客がお馴染みさんのようでおそらく一見客は自分だけ。
だから客が自分でお水を入れたりおしぼりを出して使ったりしていてなんとなく地元に愛されているラーメン屋だということが伺い知れる。
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3分くらい待ってキタヨ!一番の尾道ラーメン550円。
とにかく印象的なのはその色だ。
普通の尾道ラーメンは醬油由来の濃い茶色をしているがこのラーメンはどっちかというと黄色だ。
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暖簾に「贈 株式会社はせべ」と書いてあったからおそらくははせべ製麺所のよる麺なのだろうがこれがいわゆる典型的な尾道ラーメンからするとかなり細い。
ストレート麺ではないにしろそれほど縮れていないのもむしろ新鮮だ。
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細く切ってあるメンマもポリポリ感が味わえて楽しいがこの細く分厚いチャーシューには参った。
普通の尾道ラーメンは硬いけど薄く大きなチャーシューが入っていることが多いがコイツは硬いけどゴツイので良く言えば食べごたえがあるが悪く言えば食べづらい(笑)
けれど味はけっしてパサパサではなくしっかり力強いので自分としてはこういうのもアリだなとは思うが歯が悪い人にはかなりしんどい存在になるだろう。
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だけどこのラーメンを決定的に支配しているのはこの「黄色い」スープだ。
決して醬油はでしゃばることなく控えめでそれでいて魚介をあまり感じさせないのでもしかしたら魚介ははいっていないのかもしれないがそれがここの個性になっていると思う。
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スープに浮いている大きめの背油は残念ながら若干油っぽすぎてこれを食べて楽しむって類ではないのかもしれない。
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細めの麺に醬油っぽくない尾道ラーメンっていうのも変化球が効いていてかなり面白いと思ったがこういうのってどちらかというと三原のラーメンってことになるような気がしないでもない。
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「尾道ラーメン」っていってもかなりの個性があるようだ。
その中でこの一番は立地面もあるがまだまだ観光客に荒らされていないいわゆる「地元の味」が守られているのは間違いない。
そういう意味からすれば基調な存在なのかもしれない。