
大阪市西区のカドヤ食堂本店。
大通りに面しておりかなり分かりやすいが駐車場とかはないのは仕方がないだろう。


この日は休日だったから混んでるだろうと、もう昼営業の最後くらいの時間帯におじゃましたのだがなんのなんのしっかり行列ができてるがね。


噂にゃ聞いていたが凄い人気店だな〜。
まあそんなに急いでいるわけじゃないしこれに並ぶことにした。

待つこと15分くらいか店内のカウンターに通された。
初めてだからここはセオリー通りにメニュー筆頭の中華そばを注文。

しばらくすると来たよ!カドヤ食堂の中華そば800円。
しかしキレイな醬油ラーメンだことよ!
しかもどことなく仄かに魚介の香りが漂っている。

麺は少し細めのストレートでやや柔らか目の茹で加減が心地よい。
しかしなんという一体感だろう!これはちょっと今までに体験したことがないわ。

一言で言ってしまえばカツオの醬油ラーメンなのだがそうなるとほとんどうどんダシみたいになってしまうのがほとんどなのだがここのはカツオだけどしっかりラーメンスープとして成立しているのが凄い。


脇役もしっかり仕事をしているのがはっきりとわかる。
特にこのメンマは極上の太くて長いのが惜しみなく投入されておりここまでくればメンマは決して「オマケ」などではない。


チャーシューも同様で決してスープの風味を壊さないようによく計算されて味付けされている。
いちいち新たな発見があるこんなラーメンは初めてだ。

しみじみ旨い醬油ラーメンではあるがそれぞれの高級パーツが精密に組み上げられている丁寧に作られた一杯だってのが自分のようなシロウトにも体感できてしまうのがこのラーメンの凄みだろう。


ハッキリ言ってこの内容で800円が格安だ。
相当に原価がかかっているのは間違いない。
奇をてらった手法に頼らなくても厳選された食材でキッチリと基礎を積み重ねていったら結果的にこうなったって言うようなそんな一杯だった。