いも - 5
[焼酎の種類] 芋焼酎 [原材料] さつま芋(黄金千貫)・いも麹 [麹] 白麹 [蒸留方法] 常圧蒸留 [アルコール度数] 26度
芋麹芋となんとも明快なネーミングの当然ながら芋焼酎である。
何と言っても麹までもが芋ということになる。
従来は芋を麹にするのは雑菌の繁殖を抑えられず技術的に困難であったため芋焼酎の麹の原料には米を使用してきたけど技術の進歩で可能になってきた。
最近芋100%の焼酎がいろんな蔵で造られるようになってきたが国分酒造の「いも麹 芋」が1998年に芋100%の焼酎としては業界で初めて開発された事でいわゆる「いも麹」焼酎の元祖ということになる。
いも - 1
だから麹を繁殖させる母体が米から芋になったわけで芋麹って言うと「白麹・黄麹・黒麹」に新種の麹が加わったように誤解を与えそうだ。
事実この芋麹 芋の麹は白麹が使用されている。
いも - 4
「その昔、芋だけで造っていた焼酎があった。
それが今ここに復活。
これぞ芋100%を味わえる薩摩の芋焼酎である」
と書いてあるのでかつて存在した芋焼酎を復活させたって考えたら良いのだろう。
いも - 2
面白いのはアルコール濃度で通常は25度が多いのだがこの芋麹芋は26度になっている。
なんでも試行錯誤の結果なんとか最初にできた芋麹による焼酎のアルコール濃度が27度で寝かせたら26度になったからそれに習って今でも26度にしているそうだ。
とみのほ - 1
値段は税込み1193円。
焼酎の値段としてはど真ん中の高くもなく安くもなくの良心的な値付けだと思う。
いもいも - 1
この芋麹芋のラベルに販売店名が印刷してあって醸造元の国分酒造の正規取扱店以外での販売を事実上禁じているのは購入する客としても酒に異常に高価な値付けして金儲けしようとするブローカー封じとして安心できると思う。
いも - 3
開封と同時に芋の甘い香りがそこらじゅうに広がり期待に胸が踊る。
ストレートで飲んでみるとややアルコールがつんと刺すような感じがあるがガツンと芋が押し寄せてくる。
ロックにするとこれにキレが加わったように後口のスッキリさが増すのでこちらの方が真価が発揮できるのかもしれない。
いも - 6
芋麹だからって強烈なクセがあるものと構えていたがそんなことは全くなく芋麹と言われなければ通常の白麹と思って飲んでしまうだろう。
逆に言えばクセもないが個性もやや乏しい印象で万人受けを考えればマニアックにやり過ぎることもできないのだろうがもうちょっとパンチが欲しいというのが正直なところだ。
この芋麹 芋にはアルコールが34度という「3年貯蔵」というこれの上級バージョンが存在するらしい。
年一度僅かな蔵出しという希少な一本になっているようだがこれ以上のものが飲みたい変態はこちらを選択しろってことなのだろう。