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シン・ゴジラを観てきた。
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ナント運良く1日だったので鑑賞料金は1100円!!これは嬉しかった(笑)
シン・ゴジラ
「ゴジラシリーズの第29作である。『ゴジラ FINAL WARS』以来約12年ぶりの日本製作のゴジラシリーズとなる。総監督・脚本は庵野秀明、監督・特技監督は樋口真嗣、主演は長谷川博己。
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2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の世界的な大ヒットを受け、日本製ゴジラの製作が決定した。総監督・脚本には庵野秀明、監督・特技監督には樋口真嗣がそれぞれ起用され、彼らがタッグを組んだ短編映画『巨神兵東京に現わる 劇場版』が、起用の決め手になったという。
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プロデューサーの佐藤善宏は、本作について「完成した映画でファンタジーなのはゴジラだけ」と述べている。庵野は脚本の執筆段階から防衛省・自衛隊に協力を依頼し、「実際にゴジラが現れた場合、自衛隊はどのように対処するのか」「ゴジラに対して武器の使用が認められるのか」などミーティングを繰り返し行い、事実に即した脚本に仕上げていったという」Wiki参照
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ネタバレになるので内容を詳しくは書けないのだが今回のシン・ゴジラは決してお子ちゃま向けでも若いおねえちゃん向けでもなくれっきとした大人向けの映画に仕上がっている。
大事なことはこのシン・ゴジラはこれまでのゴジラ映画が「なかったコト」として成立している点だ。
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今回のゴジラは狂言師の野村萬斎がモーションキャプチャーを担当したフルCGだと聞いていた。
それだけではなく戦闘シーン、破壊シーンの多くをそのCGに頼ることになってるらしいから肝心のCGがショボかったらアウトだな〜と危惧していがこれは幸いにも杞憂の終わり、日本のSFXのレベルも以前とは比較にならんほど上がっていてハリウッドと同等までは言わないが、それでも劇場のフルスクリーンにもじゅうぶん耐えうる品質になっているのは間違いない。
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それ以上に緊迫感があって面白いのは人間模様だ。
ゴジラという未曾有の難敵が突如能われたという現実に対して政治家と官僚の駆け引きと縦割り行政、果ては御用学者の弊害を強烈な皮肉を込めながらわかりやすく描いているのはサスガだ。
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かつての悪しき日本映画のようなお花畑左巻き思想(エンドロールに青木理の名前があるのは大いに不本意だが)はさすがに鳴りを潜め、現代に於いて自衛隊の重要性、もっと言うとその拡大の必要性を説いているのはアップトゥデイトな内容と言えるだろう。
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328人ものキャストが次々と現れてはみな、早口に小難しい長セリフをまくしたてるように喋りまくるというせわしない展開だが逆にこれがリアリティを感じさせてくれる大きな要因になっていると思う。
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勿論自分のようなエヴァンゲリヲンファンにも嬉しいオマージュは何度もあって、どこかアニメーションで見たことがあるようなシーンが実写で出ると「なるほどここか」と嬉しくなってしまった。
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突き詰めて言えばこの「シン・ゴジラ」は庵野秀明による「使徒しか出ないエヴァンゲリヲン」とも言える作品でゴジラという仮想敵に対して我が国がどのようにして立ち向かうべきかを描いたシミュレーションとも見えなくもない。
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アメリカ大統領のようにその国の全権を委託されている人物の決断で素早く物事が決定できない日本人の、危機管理に対する複雑怪奇な命令系統への強烈なアンチテーゼにも思えた。
そういう意味でもこのシン・ゴジラという映画が日本映画のブレイクスルーになる可能性は大いにあると思う。
さすがは庵野秀明、まさにこれまでのゴジラ映画を「なかったコト」にした成果がココにあったんじゃないかな。