柳井港のぶっとび亭。
店先のテントがなぜか破れていて大将がブーブー文句言ってる（笑）
それにしても広島市の歩いていこうと双璧をなす不定休まみれだったまつかぜ時代の大将を知る人間として、生真面目に店を開店させているその姿に驚愕の色を隠せない（笑）
未食の「ザル中華そば」も気になる所ではあるが今日はおそらくは夏限定メニューと思われる「すごい冷やし担々麺 トマト入ってます」狙いでやってきた。
トマトを冷やすのに少し時間がかかると言われて少し待ってからキタヨ！ぶっとび亭のすごい冷やし担々麺 トマト入ってます980円。
これはトマトがドカッと入っている以外は何がどういう構造になっとるのかよくわからんな。
麺はいつもの全粒粉タイプだが冷たく締めてあるのでコシの強さが一層引き立ってて素晴らしいデキになっている。
担々麺というくらいだから辛いラー油がかかっているのはわかるがスープ自体は真っ白だ。
低温調理されたチャーシューと肉そぼろと両方入っている。
食べてみると基本的に優しい味わいで辛さは後から追いかけてくる。
山椒の香りにパクチー、それによくわからんような野菜が次々に顔を覗かせて不思議な雰囲気だ。
中盤から後半にかけて複雑な味を辛味が纏めてくれて一見バラバラになりそうな具にビシっと芯を通してる。
だけどコレ、穏やかで優しいけど実はけっこう辛いので辛いの苦手な人は要注意だ。
トマトはまるまる一個が皮を剥いて放り込んでありこの酸味がアクセントとしてキチンと機能していてダレることなく後半に突入だ。
麺はかなり少なくなってきたが具の野菜と肉味噌が相当ぶっ込んであるので具だくさん冷製辛スープを食べているようだ。
煮玉子やブッといメンマはいつものクオリティでぶっとび亭らしさも健在だ。
スープのベースはなんなのかさっぱりわからんかったので何が使ってあるのか尋ねたら、「豆乳ととうもろこし」だそうな！！
言われてみればコーンの風味がするけど相変わらず摩訶不思議なセンスに驚くしか無い。
結局スープまで完食してしまったが、ズバリこれまでいくつか冷やし担々麺なるものを食べてきたがまつかぜの冷やし担々麺が一番旨いと思ってきた。
やっぱりそれを超えるのは同じ廣田大将の造る冷やし担々麺だったというオチなのだがそれにしてもいつものように「味見もしないで適当に考えて造った」にしては綿密に計算され尽くしたように感じさせてしまう才能には脱帽と言うしかないのが悔しい（笑）
この夏オススメ。
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