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『凶悪』などの白石和彌監督がメガホンを取り、柚月裕子の小説を映画化。
暴力団対策法施行以前の広島県を舞台に、すさまじい抗争を起こしている暴力団と彼らを追う刑事たちのバトルを活写する。
役所広司が主演を務め、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、田口トモロヲ、石橋蓮司、江口洋介らが共演。昭和の男たちが躍動する。 20180228-korounochi_full
昭和63年、広島の呉原では暴力団組織が街を牛耳り、新勢力である広島の巨大組織五十子会系「加古村組」と地元の「尾谷組」がにらみ合っていた。
ある日、加古村組の関連企業の社員が行方不明になる。
ベテラン刑事の刑事二課主任・大上章吾(役所広司)巡査部長は、そこに殺人事件の匂いをかぎ取り、新米の日岡秀一(松坂桃李)巡査と共に捜査に乗り出す。 0b84e07199db067c
実際に呉でロケしたと地元で話題になったヤクザ映画。 
あの仁義なき戦いシリーズを生み出した東映のしかも呉原市となってるが明らかに呉市が舞台だけに否が応でも期待が高まる。 
ただ昭和63年と言えば仁義なき戦いとは時代が異なる。 
主役の役所広司は刑事で昔よくいたヤクザと区別がつかない風体と話し方をしてる。 20180411-korounochi02_full
全編通して昭和の雰囲気ムンムンで本格的な広島弁が徹底されているがネイティブから言わせて貰えば呉弁は広島弁と少し違うので若干の違和感があってツッコミたくなる場面もあった。 cc2e1e4b229a45cc7ab576ff4dd4b4d4_640
灰ヶ峰からのシーンは確かに呉ならではだし自分が呉で飲むビルの入口でケンカのシーンが撮影されていたのは笑えたし、純喫茶ぶらじるに至っては仰け反ってしまった(笑) 
昭和63年にはあり得ない呉市役所新庁舎が映っているのは呉市民しかわからんしご愛嬌だろう。
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今は広島でローカルタレントをやってる載寧龍二もセリフはそれほどないが刑事役で出演させてもらっていたし、地元中国放送のアナウンサーもちょい役だが顔を出していてそれこそオール広島感は半端ない。 resize_image
水曜どうでしょうで若い頃、色々可愛そうな役回りしていた音尾琢真が全身入れ墨のヤクザ役で出演して情けない事やられていたのはマジで受けた。 
ストーリーはよくあるパターンでそれほど目新しさはない。 
真っ直ぐな正義漢である松坂桃李の目を通して警察腐敗を暴いて行くのだがこのあたりは東映のヤクザ映画らしい。 
ラストは続編が作れそうな雰囲気だったが今度は松坂桃李が役所広司みたいな強面刑事に成長して帰ってくるのかそれはそれで楽しみな終わり方だった。