柴犬と1400GTR

柴犬・コテツと小鈴とカワサキ1400GTRと食べ歩き日記

音楽ビュー

シン・リジィ/ブラックローズ(Black Rose a Rock Legend)

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1979年発売のシン・リジィ9枚目のオリジナルアルバム。
1. ヤツらはデンジャラス!!
2. 無法の街
3. S&M
4. アリバイ
5. サラ
6. キヴ・イット・アップ
7. ゲット・アウト・オブ・ヒアー
8. ウィズ・ラヴ
9. ブラック・ローズ
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何と言ってもトピックはあのゲイリー・ムーアの加入でこれで一気にギターアルバムとしての質を高めている。
キーボードを使わずにギターオーケストレーションを極めたようなコンセプトはやはりゲイリー・ムーアなしでは成立しなかっただろう。
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特にアリバイの計算され尽くしたツインリードギターは前奏、間奏、ラストともデジタルでは表現出来ない手作りなラフさがあって一層素晴らしい出来になってる。
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ラストのブラックローズは本来はバグパイプで演奏するアイルランド民謡をアレンジした大作をギターでモノの見事に昇華させてる様は聞いていて惚れ惚れする。
ココらへんはこのバンドのルーツがアイルランドであることに大きく関わっているのだろう。
個人的にギターを演っていたのでこの手のメロディアスなギターオーケストレーションは好みなのだがその中でイーグルスのホテル・カリフォルニアに匹敵する名盤だと断言できると思う。

コージーパウエル オーバー・ザ・トップ

Over The Top
1979年発表の作品。
丁度コージーがレインボーに所属していた頃で「バビロンの城門」発表後のタイミングで発売されたロックドラマーのソロアルバムという異色さに珍しさもあった。
ただコージー・パウエルと言えば、まずジェフ・ベック・グループに加入し一躍脚光を浴びると今度はディープパープルを脱退したリッチーブラックモアズ・レインボーに加入、それ以降もマイケル・シェンカー・グループ、ホワイトスネイク、ブラックサバスと数々の有名バンドに在籍した渡り鳥ドラマーだ。
Over The Top (Booklet Outer)
当時中学生でレインボーにハマっていた自分は確か友人からこのアルバムを借りたように記憶しているがその内容には「ドラマーのソロアルバム」というのがどんなもんかくらいの大して期待せずに聴いたのだが正直ぶっ飛んだ。
ドン・エイリー、ジャック・ブルース、バーニー・マースデン、マックス・ミドルトン、クレム・クレムソンと当時としてかなり豪華なメンバーが固定ではなくオムニバス形式で集まっているがやっぱり極め付きは2曲め「キラー」のゲイリー・ムーアでそのギターソロは間違いなく彼の傑作プレイのひとつだろう。
恥ずかしながら自分はこの曲でゲイリー・ムーアを初めて知ったのだが実際当時この「キラー」のギターコピーしていたが正確に真似するのが非常に難しく苦労したのを覚えている。
Over The Top (Booklet Inner)
久しぶりにこのアルバムをじっくり聞いたが懐かしいというより37年の時を経た現代でもじゅうぶん通用するポテンシャルはさすがだ。
内容も当時流行っていたテクノポップみたいなのからブルース、ジャズ、果てはクラシック風(ドラムソロもある)のまでバリエーションも相当に広くて最後までまったく飽きさせないのは「脅威」としか言い表す言葉が見つからない。
いちドラマーのソロアルバムというよりもコージー・パウエルがその人脈を生かしてガチにジェフ・ベックとタメを張れるハイレベルな傑作ハードロックインストゥルメンタルアルバムってのがその実態だ。
ドラマーとしてのテクニック云々は自分にはよくわからんが音だけ聴いてもコージーパウエルのドラムだとハッキリわかると言う意味では他の追随を許さないのはやっぱり天才と言う評価されるのだろう。
これを聴きながら今は亡き天才ドラマーコージーパウエルの冥福を祈るのみである。

ベイ・シティ・ローラーズ/恋のゲーム

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彼らにとっての最高傑作アルバム「青春に捧げるメロディ」から1年後の1977年に発表されたのがこの恋のゲーム。
ベイ・シティ・ローラーズはこの時世界的にもまさに人気絶頂でアメリカのビルボードランキングでもシングル・アルバムとも上位に食い込みかなりのセールスを記録していた。
それだけにこのアルバムは多くのファンに待ち焦がれて迎えられた作品でもあった。
かく言う当時中学生だった自分もLPレコードを予約して購入した記憶がある。
ワクワクしながらレコードに針を落として聞いてみると何とも言えない違和感を感じて複雑な気持ちになってしまった。
アルバムに先行する形で何曲かはシングル発売されていたからその多くが含まれているA面はまあいいのだがB面アルバム専用曲ばかりになると困惑というか当時の自分にはついていけなくなった。
要は芸風というか曲調がこれまでとはかなり変化してきたのだ。
それもかなり唐突というか無理やりに。
ベイ・シティ・ローラーズと言えば明るく健全なアイドルグループのイメージだしそれを体現したような楽曲をファンは期待していたはず。
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ぶっちゃけ彼らのサウンドにおけるアイコンはリードヴォーカルのレスリーマッコーエンの独特なハスキーバリトンに集約されてしまうので彼のワンマンバンドだと言い切って良い。
以前はそのレスリーのヴォーカルがやや弱かったためにサウンド面に稚拙さが目立ったが「青春に捧げるメロディ」でレスリーの成長から全てが結実し類稀なるポップスアルバムが完成した。
ここで彼らのサウンドは完成したと言って良いのだかそしてその次のアルバムとなる恋のゲームではその延長上のサウンドが提供されるはずだったのに突然の路線変更となったわけだ。
今なら思えばなんとなくその理由は理解できる。
要はなまじ売れたばかりにマネージメントしていた人物よりもメンバーの意見が通るようになって行ったのだろう。
それに特に日本の場合は移り気な若い女性ティーンエイジャーばかりに支持されていた現状を危惧したのかもしれない。
だがこの現状突破・背伸び作戦はそれまでのファンを失望させ離反させたばかりでなく新規ファンの獲得にも失敗するという惨憺たる結果となった。
ここからベイ・シティ・ローラーズの人気は一気に急降下してしまうのだが実力が伴わずルックス優先のツケが回ってきたとも言えなくもない。
実際人気絶頂時に企画されただけあって「恋のゲーム」の楽曲は高度になりそれなりに良く練り上げられているが当時の彼らのには演奏能力がとてもついて行ってないことが当時中学生だった自分にもわかってしまったのは少々残念だった。
彼らがこの時もう少しの間、敏腕な取り巻きの操り人形だったらまた違う形になっていたのかも知れない。


カイリー・ミノーグ/キス・ミー・ワンス

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「全世界で7,000万枚以上のセールスを誇る“ポップ・プリンセス”ことカイリー・ミノーグが、3月19日(水)、4年振り12枚目となるオリジナル・アルバム「キス・ミー・ワンス」を発表した。さらに、アルバム収録曲「セクササイズ」のミュージック・ビデオ予告編も解禁となった。

2010年にリリースした11枚目のオリジナル・アルバム「アフロディーテ」から4年振りとなる「キス・ミー・ワンス」は、カイリーが2013年のほとんどの時間を制作に費やした渾身の作品となっており、現在大注目のプロデューサーであるファレルが手掛けた「アイ・ワズ・ゴナ・キャンセル」やエンリケ・イグレシアスとのデュエット曲「ビューティフル」などを収録した盛り沢山の内容となっており、日本発売の通常盤には、「イントゥ・ザ・ブルー -中田ヤスタカ(CAPSULE) Remix-」がボーナス・トラックとして収録されている。

今回のアルバムについてカイリー本人は、「「キス・ミー・ワンス」の制作は長い旅のような感覚だったけど、とても楽しめたわ。ちょうど私の人生において、たくさんの変化と始まりがあった時期と重なっていたの。早くみんなに聞いてもらいたいわ!」と語っている。

また、アルバム収録曲「セクササイズ」のMV予告編も公開され、生足にホットパンツ、ハイヒールを履いたカイリーが高級スポーツカーのマセラティを洗車するシーンを見ることができる
イントゥ・ザ・ブルー
ミリオン・マイルズ
アイ・ワズ・ゴナ・キャンセル
セクシー・ラヴ
セクササイズ
フィールズ・ソー・グッド
イフ・オンリー
レ・セックス
キス・ミー・ワンス
ビューティフル
ファイン
ミスター・プレジデント (BONUS TRACKS)
スリーピング・ウィズ・ジ・エネミー (BONUS TRACKS)
スパークス (日本盤ボーナス・トラック)

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個人的にカイリーミノーグのファンなのであるが待望のニューアルバムが発売された。
今回のアルバムも彼女の良い意味でのバカっぽさが遺憾なく発揮されておりなかなかの仕上がりになっている。
特にこの季節、バイクやクルマで聴くカイリーミノーグはテンションが上がる。
カイリーミノーグと言えば何と言ってもWinkの大ヒット曲として知られる「愛が止まらない ~ターン・イット・イントゥ・ラヴ~」の元歌(実はカイリー版もカバーなのであるが)ということで日本でもアイドルとしてブレイクしたが脱アイドルに失敗し10年近く低迷、その後実力を身に付け本格派シンガーとして返り咲いたというある意味苦労人でもある。
彼女の作品の中では再ブレイク当時の大ヒットアルバム「フィーバー」がやはり最も完成度が高いと今でも思う。
フィーバーで成功した以降はいわゆるお色気路線ゴリ押しなのだが彼女の場合それが猥褻になっていないのが好感が持てる。
今回のアルバム、「キス・ミー・ワンス」でもタイトルにsexとモロにあるのが2曲にsexyが1曲とまあやっぱりそれか!と思わせるがコレがカイリーミノーグだと思えば逆にわかりやすい(笑)
それにしてもカイリーミノーグも今年で46歳になる。
不惑の熟女パワーでますますこの路線で突き進んで欲しい。



ボストン/ライフ、ラヴ&ホープ

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☆2002年発表の「CORPORATE AMERICA」以来、実に11年振りに完成を見たモンスター・バンド、「BOSTON」による待望の6thアルバム。
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ロック・バンド、ボストンの11年ぶり(2013年時)となる通算6枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム。ギタリスト兼リーダー、トム・ショルツによる完全プロデュース作。2007年に死去したオリジナル・シンガーのブラッド・デルプが残した歌唱をフィーチュアした初出楽曲を収録、追悼的な意味合いを持った一枚。
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曲目リスト
ヘヴン・オン・アース
ディドゥント・ミーン・トゥ・フォール・イン・ラヴ (2013リマスター・ヴァージョン)
ラスト・デイ・オヴ・スクール
セイル・アウェイ
ライフ、ラヴ&ホープ
イフ・ユー・ワー・イン・ラヴ
サムデイ
ラヴ・ゴット・アウェイ
サムワン (リ・レコーディング・ヴァージョン)
ユー・ゲイヴ・アップ・オン・ラヴ (リ・レコーディング・ヴァージョン)
ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト
サムデイ (トム・ショルツ・ヴォーカル・ヴァージョン) (ボーナス・トラック)
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自分がこのアメリカのロックバンドボストンに出会ったのは中学生の頃だったからかれこれもう35年間ボストンを聞いていることになる。
そんなボストンだがその35年でリリースしたオリジナル・アルバムはたったの6枚ってんだから笑える。
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幻想飛行 [1976]
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ドント・ルック・バック [1978]
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サード・ステージ [1986]
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→Walk on [1994]
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→コーポレイト・アメリカ [2002]
といった具合に常識離れした長い年月を置いてからリリースを平気でやってくるボストンもエグいのだがそれを毎回有難がって待ってる自分のようなファンも更にどうにかしている。
とにかくこんな「のんびり」と言う言葉が霞むような事をやっていてもビジネスとして成立しているのはある意味凄いと言えば凄いことなのかもしれない。
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とにかく前作「コーポレート・アメリカ」から11年「しか」経たずに突如リリースされたボストンのニュー・アルバム(輸入盤)をさっそく入手したので毎日イヌの散歩の時に聴きまくっている。
しかしよく考えたら初期の2枚のアルバムはレコードだったが前作までは当然CDで今回はダウンロードだからその35年の間に音楽が届けられる形式は3種類も変化したことになるのは感慨深い。
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今回のアルバム収録曲全11曲の内3曲(2、9、10)は前作「コーポレート・アメリカ」に収録された曲のリマスター及びリ・レコーディング/リ・アレンジ・トラックで、(2、4、9)は2007年に亡くなったブラッド・ティルプがリード・ボーカルを担当した曲が、更に(8)にはナント御大トム・ショルツ自身がボーカルを担当した曲が収録されている。
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まあ11年のスパンを置いたオリジナル・ニューアルバムにしては焼き直し曲が多いのが特徴だ。
ボストンサウンドといえばメロディアス且つ重厚なギター・オーケストレーションとアコースティックサウンドのアンサンブルにブラッド・ティルプの極めて伸びのあるハイトーンのヴォーカルが乗っかった多重録音を駆使した凝りに凝ったどこか宇宙を連想させるスペーシーなロックオーケストラとも言えるものだが実はコレは既にデビュー・アルバムで完成されていた。
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リリース当時時代の最先端だったこのデビュー・アルバムを実は自分は最も評価している。
正直これを頂点にボストンは少しづつポテンシャルを落としながら活動をしてきて前作の「コーポレート・アメリカ」で底を打った感がある。
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勿論ボストンというバンドは鬼才トム・ショルツのワンマンユニットであることに異論はないが今回のようにブラッド・ティルプ亡き後になって改めてトム・ショルツが紡ぐ圧倒的に壮大なサウンドに正面から対峙できるヴォーカリストは彼以外にはいないことを痛感させられた。
今回はブラッド・ティルプの他にも数人のヴォーカリストが曲を担当していて特にデビッド・ビクターというブラッド・ティルプに声質が似ている人がいるのでそれ程とっちらかってはいないがそれでもハイトーンのパンチがどうしてもやや弱くこれがアルバム全体をやや散漫なものにしている。
だがこの部分以外は比較的往年のボストンサウンドを踏襲しており聞いていて懐かしくもあり適度に安心感も漂ってくる。
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それはデビュー当時からほとんどサウンドを変えずにここまでやってきて「アメリカンプログレッシブ・ロック」という分野を切り開きTOTOやJourney、KANSASなど多くのフォロワーを輩出したボストンが完全にクラシックの領域に辿り着いたことを意味するものでもあるし過去の遺産だけでやってるという見方もできるだろう。
1947年3月10日生まれってんだからトム・ショルツも今年で67歳にことになる。
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今更ボストンが従来のサウンドから変化していくことはあり得なだろう。
初期の2枚のアルバムに比較するとアコースティック楽器のインパクトは弱くなりギターリフは単純になりリズムセクションもウネリのようなノリが感じられなくなりアンサンブルも在り来たりになっているのは贔屓目に見たとしてもやっぱり気にはなる。
だけどここまで徹底して脇目もふらずに自分の道を信じて突き進むその頑ななまでのスタイル固執は見習うべきものがある。
次のアルバムリリースのときトム・ショルツは或いは自分は幾つになっているのだろう・・・(笑)


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