柴犬と1400GTR

柴犬・コテツと小鈴とカワサキ1400GTRと食べ歩き日記

映画ビュー

羊の木

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山上たつひこといがらしみきおによる、第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞(マンガ部門)に輝いた問題作を、アレンジを加え実写映画化。殺人歴のある元受刑者の移住を受け入れた町を舞台に、移住者の素性を知らされていない町の人々の日常がゆがんでいくさまを描く。
『桐島、部活やめるってよ』などの吉田大八監督がメガホンを取る。お人よしな市役所職員を錦戸亮、彼の同級生を木村文乃が演じるほか、元受刑者役で北村一輝、優香、松田龍平らが出演する。 
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刑期を終えた元受刑者を自治体が受け入れる新仮釈放制度により、閑散とした港町・魚深市に男女6人が移住してくる。市役所職員の月末一(錦戸亮)は彼らの受け入れ担当を命じられるが、移住者たちの過去を住民たちに知られてはならないという決まりがあった。
やがて、全員に殺人歴がある犯罪者を受け入れた町と人々の日常に、少しずつ狂いが生じていき……。 
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木村文乃が出ているという安易な理由で観た。 それより原作が山上たつひこって懐かしい名前だった。 
「死刑!」「八丈島のきょん」「あふりか象が好き!」などのギャグで自分が小学生の頃一世を風靡したがきデカの作者だ。 
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それが一転シリアスな内容の映画だったので非常に意外だった。 
田舎町が過疎対策で刑期を終えた前科者を受け入れるなんて実際にあるのかわからないが難しい問題だと思う。 
映画は移転してくる6人をそれぞれに淡々と描いて進行する。 
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後半は一転思わぬ展開で緊張感があり先が全く読めない。 
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タイトルの羊の木は意味がようわからんがこの映画も結局何が言いたいのか自分にはよくわからなかった。 
ただ木村文乃はただキレイで彼女に救われたような退屈な2時間過ぎだった。

孤狼の血

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『凶悪』などの白石和彌監督がメガホンを取り、柚月裕子の小説を映画化。
暴力団対策法施行以前の広島県を舞台に、すさまじい抗争を起こしている暴力団と彼らを追う刑事たちのバトルを活写する。
役所広司が主演を務め、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、田口トモロヲ、石橋蓮司、江口洋介らが共演。昭和の男たちが躍動する。 20180228-korounochi_full
昭和63年、広島の呉原では暴力団組織が街を牛耳り、新勢力である広島の巨大組織五十子会系「加古村組」と地元の「尾谷組」がにらみ合っていた。
ある日、加古村組の関連企業の社員が行方不明になる。
ベテラン刑事の刑事二課主任・大上章吾(役所広司)巡査部長は、そこに殺人事件の匂いをかぎ取り、新米の日岡秀一(松坂桃李)巡査と共に捜査に乗り出す。 0b84e07199db067c
実際に呉でロケしたと地元で話題になったヤクザ映画。 
あの仁義なき戦いシリーズを生み出した東映のしかも呉原市となってるが明らかに呉市が舞台だけに否が応でも期待が高まる。 
ただ昭和63年と言えば仁義なき戦いとは時代が異なる。 
主役の役所広司は刑事で昔よくいたヤクザと区別がつかない風体と話し方をしてる。 20180411-korounochi02_full
全編通して昭和の雰囲気ムンムンで本格的な広島弁が徹底されているがネイティブから言わせて貰えば呉弁は広島弁と少し違うので若干の違和感があってツッコミたくなる場面もあった。 cc2e1e4b229a45cc7ab576ff4dd4b4d4_640
灰ヶ峰からのシーンは確かに呉ならではだし自分が呉で飲むビルの入口でケンカのシーンが撮影されていたのは笑えたし、純喫茶ぶらじるに至っては仰け反ってしまった(笑) 
昭和63年にはあり得ない呉市役所新庁舎が映っているのは呉市民しかわからんしご愛嬌だろう。
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今は広島でローカルタレントをやってる載寧龍二もセリフはそれほどないが刑事役で出演させてもらっていたし、地元中国放送のアナウンサーもちょい役だが顔を出していてそれこそオール広島感は半端ない。 resize_image
水曜どうでしょうで若い頃、色々可愛そうな役回りしていた音尾琢真が全身入れ墨のヤクザ役で出演して情けない事やられていたのはマジで受けた。 
ストーリーはよくあるパターンでそれほど目新しさはない。 
真っ直ぐな正義漢である松坂桃李の目を通して警察腐敗を暴いて行くのだがこのあたりは東映のヤクザ映画らしい。 
ラストは続編が作れそうな雰囲気だったが今度は松坂桃李が役所広司みたいな強面刑事に成長して帰ってくるのかそれはそれで楽しみな終わり方だった。

50回目のファーストキス

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2004年製作のアダム・サンドラー、ドリュー・バリモア共演作『50回目のファースト・キス』を原案としたラブストーリー。
新たな記憶を一夜で失ってしまう美女と、彼女に心奪われて何回もアプローチする青年の姿を描く。
メガホンを取るのは『銀魂』などの福田雄一。
ドラマシリーズ「勇者ヨシヒコと魔王の城」などで福田監督と組んできた山田孝之、『散歩する侵略者』などの長澤まさみが、主人公の男女を演じる。   main
ハワイのオアフ島で天文学の研究をしながら、ツアーガイドとして生活費を稼ぐ大輔(山田孝之)は、カフェで働く瑠衣(長澤まさみ)と出会う。
彼は明るく聡明な彼女と意気投合するが、その翌日に会うと大輔や前日のことを全く覚えていないことに驚く。
瑠衣が事故の後遺症で、新しい記憶が一晩で消えてしまうのを知った大輔は彼女を口説き落とそうと奮起。
毎日彼女にアプローチを仕掛けてはファーストキスまで持ち込む大輔だが、このままでは関係が進展しないと悟ってあることを試そうとする。 
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オリジナルの映画な知らないが今ノリノリの福田雄一監督だから観た。 
おそらくは全く違うテイストの映画に仕上がってるんじゃなかろうか?(笑) 
ハワイが舞台だが出てくる役者さんは山田孝之を始めムロツヨシや勝矢、太賀、佐藤二朗と福田雄一監督作品の常連で固められていてハワイである必然性がよくわからない。 jrd_180406_01_03
この映画のキモは昔の事は覚えているがその日の記憶が残らない前向性健忘(短期記憶喪失障害)でこの手のパターンはメメントが代表作だろう。 
記憶に問題が起こるストーリーは時系列が複雑になりわかりにくくなる傾向があるがこの映画はそのネガを感じさせない。 640
基本的に重いテーマをコミカルさをスパイスに軽い感じに仕上げているのはさすがは福田雄一監督だと思った。 
コレでもアドリブやってるんであろう佐藤二朗が比較的シリアスな演技もキチンとできるんだと変な納得をしてしまった。 DhTzu10VMAA5tCS
お得意のオチャラケも度々出てきたがラストは真っ当な恋愛映画として成立していて油断もあったがつい泣けてしまった良い映画だった。

ラーメンヘッズ

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ラーメン界にその名をとどろかす「中華蕎麦 とみ田」の代表・富田治に密着するドキュメンタリー。 
店の記念イベントの様子を映し出す。 さらに「中華そば 井上」の松岡勝治、「鯛塩そば灯花」の高橋登夢、「らぁーめん 一福」の石田久美子らが登場。 
ラーメン好きたちの情熱が伝わってくる。 362064_01_05
「TRYラーメン大賞」を連続受賞した人気ラーメン店「中華蕎麦 とみ田」の店主・富田治に密着。
店の10周年イベントで「らぁ麺屋 飯田商店」の飯田将太、「Japanese Soba Noodles 蔦」の大西祐貴と組んで至高の味を追求する過程や、個性的な店主たちの活動を追い、日本のラーメン文化に迫る。 RAMEN_4
いわゆるラーメン店のドキュメンタリー映画。 
千葉県松戸のとみ田というつけ麺のお店が主役なのだが後半他の関東のお店も紹介すると言うスタイルの映画と言うよりよくあるドキュメンタリーのテレビ番組みたいな雰囲気になっていてホントに演出とかは少ないように思える。 main-13
この映画の中の「メンマが不味い店はラーメンも不味い」と言うのはたしかに当たっている。
 それにしても朝6時から客が並ぶつけ麺店とは凄まじいまでの人気店だがそこまでして食べたいって気持ちはわからなくもない。 
全体に映画と言うにはやや無理があるが、デフォルトで英語字幕がついていてオフに出来ない、ってことは根本的に海外に世界に誇れる日本のラーメンを紹介する目的の映画なのかも知れん。 
だとしたらこの映画の存在価値はなんとなく理解出来たような気がした。

オリジン ユーチューブプレミアム

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日本でもサービスが始まったYouTubeの有料版サービス「YouTube Premium」。
広告なしの動画視聴やスマホでのバックグラウンド再生など様々な特典が付随しており、オリジナルドラマの提供もその一つ。11月中旬に公開された『オリジン(原題:Origin)』は、乗り捨てられた宇宙船に取り残された男女のサバイバル生活を追うシリーズ。
日本語字幕付きの本シリーズは、サービス購読者以外にも10話中2話までが無料公開されている。
東京でヤクザをしていた過去を捨てるため、他の惑星への移住を決意した青年シュン(セン・ミツジ)。
だが宇宙船内でコールド・スリープになったはずが、到着前にひと気のない船内で目覚めてしまう。船内を探索するうちに、同じく睡眠から覚めた元ボディーガードのラナ(ナタリア・テナ)に出会う。
他の人物と合流するうちグループは十数名になるが、搭乗していたくくく乗組員を含め、大部分の人々の姿が見当たらない。 
やがて、自分たちは置き去りにされ、そして船は宇宙空間に廃棄されたことが判明する。
さらに悪いことに、エイリアンと思しき影が宇宙船内部で目撃され...。
彼らの目先の課題は、自分たちの生命の維持。
なぜ見捨てられたのかという疑問を胸に、信頼関係のない者同士でのサバイバル生活を強いられることになる。 
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 ちょっと前のこの手の多国籍なストーリーなら必ず中国系資本の臭いがして胸くそ悪い思いをしたもんだから今回もその調子なら見るのを辞めようと誓って見始めた。 
するとなんとこのドラマの主人公は日本人ヤクザだ。 
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他にも日本人が日本語で話すシーンが度々出てくるが中には明らかにたどたどしく話すのもいるがその辺を差し引いても日本人へのリスペクトを感じるので続けてみる事にした。 
この日本人俳優は誰なのか知らないが彼の話す日本語は流暢だしかなりのイケメンで好感がもてる。 
彼の過去を表現するのに未来の東京が舞台なのだがこれが驚くほど洗練されていてここまで持ち上げてくれるのなら嬉しいくらいだ。
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日本のヤクザの事務所のシーンだが「家族」「遺産」と文字が壁にかかっているのはさすがに失笑してしまった(笑)
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どことなく映画「エイリアンシリーズ」の世界観にテレビドラマ「ロスト」の毎回違った登場人物の過去をフラッシュバックで丁寧に掘り下げる手法を持ち込んだような展開で緊迫感はある。 IMG_2674
けっこうグロくて怖いSFスリラーだが何となくストーリーと言うか展開が読めてしまう。 
確かにコストがかかっていて映像もキレイなのだが要は「映画エイリアン」から抜け出せていない。
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エイリアンが乗組員を宿主として寄生して生きていく設定なんて全く同じだ。
そして誰がエイリアンの宿主かを巡って仲間内で揉め事が起こるという展開もほとんど同じ。
これで仲間の一人が実なアンドロイドだったなんて言ったらもはやオマージュなんて笑えないレベルだ。
あの「エイリアン」が名作過ぎるのかも知れないがそれならいっその事、開き直ってエイリアンの焼き直しとした方がわかりやすい。
全10話だが序盤からストーリーが大幅に展開することなく中盤、終盤にかけて、エイリアンそっちのけで引っ張りと思われても仕方がない部分があり緊迫感が薄れてしまう。
それでもコナン張りの謎解きをやって話を終結させるあたりはちゃんとしてる。
このドラマの結果はどうあれ全編に渡ってけったくそ悪い中国の影は皆無でこれに関してはアメリカもちゃんと大統領の意向に従ってるんだと何となく安心した次第である(笑)
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